シュガー・スウィート・ナイトメア
ひとさじのアイスクリームが目の前に差し出される。それはただのアイスじゃなくて、ラストスタンドのエスプレッソがかけられた、徹夜明けにぴったりのアフォガード。 ああ、またこの夢か、と思わず口から漏れてしまう。 誰がそれ…
ひとさじのアイスクリームが目の前に差し出される。それはただのアイスじゃなくて、ラストスタンドのエスプレッソがかけられた、徹夜明けにぴったりのアフォガード。 ああ、またこの夢か、と思わず口から漏れてしまう。 誰がそれ…
昼時を過ぎ、さんさんと砂漠特有の厳しい日差しがブレイダブリクの街並みを眩く照らす頃、意外なほどに市中は静けさに満ちていた。普段なら人々が多く行き交う市場に喧騒はなく、時折、暑さをものともせず遊ぶ子らの声が聞こえてくるく…